大賞作品 長谷川美恵子

大賞作品 長谷川美恵子
図版:第10回展大賞受賞作品 長谷川美恵子「寂 尾去沢鉱山跡」(部分)

2015年1月22日木曜日

第5回展入賞・入選作品展(2015)

News
第5回入賞・入選作品展 授賞式・レセプション


・展覧会名:第5回公募「ドローイングとは何か」入賞・入選作品展
・会  期:201522日(月)~214日(土)日休
・時  間:11001900(最終日1700
・授 賞 式:201522日(月)1700
・レセプション:   同日  1800
・会  場:ギャルリー志門 104-0061 東京都中央区銀座6137 新保ビル3F
・主  催:「ドローイングとは何か」展開催実行委員会


※展覧会の様子はパノラマ画像でご覧になれます。



会場風景1
審査員の先生方(滝沢恭司氏、中林忠良氏、金澤毅氏)
授賞式  賞状および目録を本展委員長・金澤先生より授与
大賞受賞/森本玄

準大賞/河原明子
準大賞/中村綾乃
第1回展大賞受賞の池田俊彦さんも駆けつけてくださった。池田氏は受賞後、文化庁在外研修員としてイギリスに留学。海外での見識を深め、現在は国内外で活躍している。イギリスで知り合った版画家の仲間を日本に呼び寄せ、英日交流展なども積極的に開催。当日はイギリス人作家とともに来廊され、日本のドローイングを紹介してくださった。
http://drawing-exhibition.blogspot.jp/p/1st.html
http://g-simon.com/c/c_past_120117.html


左から大森愛、Tomoya、山村まゆ子、近藤沙桜里、関水英司
(左から藤澤江里子、大谷美游、梶谷令)
(左からクリストファー・トラウマン、安河内裕也、田中美帆、永松あき子)

(左から中村綾乃、森本玄、河原明子)

各作品はパノラマ画像でご覧いただけます。
http://www.jpartmuseum.com/jam_live/shimon61/


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5回「ドローイングと何か」展入賞・入選作品

去る2014122日(火)美術家連盟会館にて第1次審査会、20141210日(水)ギャルリー志門にて第2次審査会が行われ、第5回「ドローイングとは何か」展入賞・入選者が決定しました。

審査員および入賞・入選者並びに作品は下記の通りです。

【審査員】
金澤 毅(美術評論家)
中林忠良(版画家)
滝沢恭司(町田市国際版画美術館学芸員)


【大賞】1
森本 玄「束の間のかたち:寝る」 72.7×91.0cm  リペルペーパーに鉛筆



森本 玄 Morimoto  Gen

1964   三重県生
1989   東京藝術大学美術学部絵画科卒業
1995   東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(美術)
             
【個展】             
1995   クレイギャラリー(東京)
1998   On Gallery(大阪)
2003   ギャラリー恵風(京都)
2006   ギャラリー16(京都)ほか
2015   ギャラリー恵風(京都)4/21−26開催予定
             
             
【グループ展】   
1989   現代日本美術展(東京都美術館、京都市美術館ほか)’919294
1991   リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展(ユーゴスラビア)
1996   ドイツ国際版画トリエンナーレ展(ドイツ)
2001   "第8回津西高校絵画の流れ展∞【やわらかな結晶】
(三重県立美術館県民ギャラリー)"
2004   とよた美術展'04(豊田市美術館)
2005   シェル美術賞展(代官山ヒルサイドフォーラム)
2008   釜山ビエンナーレ展(韓国)
2009   アウトレンジ展2009(文房堂ギャラリー、東京)
2011   On the Way展(京都府立文化芸術会館)
2012   中径展X think a head(府中市美術館市民ギャラリー)
2014   4回「ドローイングとは何か」展(ギャルリ志門、東京)
2014   準大賞受賞記念 平澤咲・森本玄二人展(ギャルリー志門、東京)ほか
             
【賞歴】             
1986   久米圭一郎賞(東京藝術大学)
1989   瀧冨士美術賞(日本交通文化協会)
1989   卒業制作O氏記念賞(東京藝術大学)
1989,'90            (第14回、第15回)全国学生版画展買上賞
2004   とよた美術展'04 平面の部優秀賞
2004   19回ホルベイン・スカラシップ奨学者
2014   4回「ドローイングとは何か」展準大賞
             
【収蔵】             
町田市立国際版画美術館
東京藝術大学      
京都造形芸術大学             
カリフォルニア大学          
たかつかさ保育園             
兵庫県立光風病院             





【準大賞】2
河原明子「風」   47.0×54.0cm   ボールペン、ワトソン紙



河原明子 Kawahara  Akiko

1958  長野県生
1977  女子美術短期大学別科修了
1978  御茶の水美術学院
       
【個展】       
1979  女子美画廊(東京)
1982  洞泉房(長野)





【準大賞】
中村綾乃「沈黙とざわめき」 51.5×72.8cm  ミリペン、ワトソン紙



中村綾乃 Nakamura  Ayano

1990   青森県生
2009   青森県七戸町立八甲田高校卒業
             
【個展】             
2013   Exhibition First Café Repi Doll・原宿)
             
【グループ展】   
2012   PIGA展(Galerie Café PIGA・下北沢)
2013   PIGA展(Galerie Café PIGA・下北沢)
2014   PIGA展(Galerie Café PIGA・下北沢)





【入選者】13
1.CHRISTOPHER  J.  TROUTMAN  Up  and  Down
2.近藤沙桜里「跡形を辿って」
3.藤沢江里子「線のかたち」
4.Tomoya「迷路」
5.安河内裕也「夜明け」
6.永松あき子「LIFE  BEGINS
7.梶谷 令「眼差し」
8 .  関水英司「誕生の喜び3」
9 . 田中美帆「生きてるよ。2」
10.大森 愛「daily
11山村まゆ子「青い廃人Ⅱ」
12.大谷美游「玄(クロ)」
(順不同)





★事務局から

今年は高校生からベテランまで幅広く応募があり、ドローイングについて深く思考された作品、再挑戦者などが目立ちました。審査は票が割れ、夜の10時近くまで論議が続きました。選外の作品の中にもすばらしい作品がたくさんありました。入選作につきましては審査員の先生方も大変に苦慮したうえでの決定であることを申し添えておきます。


審査にあたってくださいました先生方、評論家の目線、作家の目線、学芸員の目線、それぞれの視点からの選考でしたが、一つギャラリストからの目線を付け加えさせて頂きますと、ぜひとも取り上げさせていただきたい魅力的な作品が選外の中には少なからずございました。今回の結果に負けることなくぜひ来年も挑戦していただければ嬉しく存じます。


よろしくお願いします。(深井)

審査風景



















2015年1月21日水曜日

第4回入賞・入選作品(2014)

第4回展

会期/2014年2月3日(月)~2月15日(土)日休  11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場/ギャルリー志門(銀座6-13-7 新保ビル3F)

会場風景



授賞式

「ドローイングとは何か」展開催実行委員会会長・金澤毅先生ごあいさつ



        
  審査員/東京藝術大学名誉教授,版画家・中林忠良先生より「審査にあたって」
                    
                  
     
審査員/町田市立国際版画美術館学芸員・滝沢恭司氏より「審査にあたって」




大賞受賞/辻野榮一 賞状および目録授与



準大賞受賞/平澤 咲      同上



準大賞受賞/森本 玄    同上



レセプション レセプションは審査員の先生方、入賞・入選者、過去の受賞者、メディア関係者、美術関係者、多くの人との交流ができるまたとない機会。ワインは19本空いてもまだ足りず、7時を過ぎても宴はまだまだ続きました。先生方、皆様お疲れさまでした。 



[審査員】  金澤毅(美術評論家) 
       中林忠良(版画家) 
       滝沢恭司(町田市国際版画美術館学芸員)


      【大賞】 辻野榮一 「伸びゆく生の形」
           2013年 バーニングペン、ケントボートを焦がして制作 725×545mm



[作家コメント]

 私は、木を素材として、動植物をテーマに制作する彫刻家である。その彫刻は、独自の表現技法によって木の表面を焦がし、その制作過程で出来る凹凸で覆われている。私にとってのドローイングは、彫刻を造る為に描くクロッキー的なドローイングではなく、立体から平面に、木から紙に移行して表現する完成された平面作品である。私のドローイングは、彫刻と同じく、熱により紙(2mmのケントボード)を焦がし、点、線、滲みが出来る。また、バーニングペンの刃先で突いたり、切り込むことによって出来る凹凸で形成されている。そして、動物や植物をテーマに生命力、生き物としての神秘性を追求している。「伸びゆく生の形」は、植物の静かではあるが猛るごとく成長する姿を力強く表現した。



辻野榮一  プロフィール
1960年香川県生。’83年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業。
【個展】 ‘08年村松画廊 (東京)‘09年ドイツ文化会館 (東京)‘10Neue Galerie Landshut (ドイツ)‘11坂出市民美術館 (香川)’12ツム・アインホルン (東京)‘13B-gallery (東京)34回開催。
【グループ展】’04年アートシャワー横浜展 (横浜市民ギャラリー・08年まで)。’05Wollondilly(Galerie Wollondilly・ベルギー)あさご芸術の森大賞展 (あさご芸術の森美術館・兵庫)’11年香港アートフェア (Mandarin Oriental香港)さまざまな“生”その形 3人展 (ドイツ文化会館・東京)aus aktuellem Anlass (Neue Galerie Landshut・ドイツ)’12年SOUND and ART 2012 (ゴトウフローリスト・東京)‘13かがわ・山なみ芸術祭2013 (綾川町エリア・香川)。+7 Exhibition (Office339・上海)。他多数。
【収蔵】坂出市民美術館。高松市塩江美術館。 



    
                    【準大賞】  平澤 咲 datum」
             2013年  ラシャ紙にペン、色鉛筆 364×515mm


[作家コメント]

流れ行く水は同じように見えても同じでなく、常に変化しどこかへ過ぎ去っていく。私はその捉えられない流れに愛着と恐怖、またどこか寂しさのようなものを感じ、どうにか作品として表現したいと模索してきた。11月の暖かい日、茅ヶ崎海岸へ足を運ぶと、波がごうごうという音を響かせていた。前日の雨で海は大荒れで、迫り来るような強さがあった。砂浜に着いた波からは小さな泡がいくつも生まれ、しゅわしゅわという音が聞こえた。本作は、繰り返される波の動きを捉え同じ画面上に描くことで、経過する時間とものの原点の実感を、現場にてドローイングした作品である。私はいつも、現場でしかドローイングができない。私にとってのドローイングとは、対象を捉えようとした自身の記録だと思うからだ。対象に向き合ったときの気持ちや感動・発見・感触など、私が対象とやり取りしたときの素直な実感を、新鮮な状態で表現できる手段が、ドローイングなのである。



平澤 咲 プロフィール
1990年東京都生。’13年女子美術大学絵画学科日本画専攻卒業。
女子美術大学大学院修士課程美術専攻日本画研究領域 在籍。
【グループ展】
’10年二人展、白昼夢-曖昧な真実-(三鷹ギャラリーオーク)。’11年学生アートフェスティバル「ハチスタ!」(八王子東急スクエア)、ちょってん(早稲田 ウルトラカフェ)、スクエア展(新宿プロムナードギャラリー)。’12年日本画系女子(渋谷EARTHGALLERY)、碧い石見の芸術祭「全国大学奨学日本画展2012」(島根)。’13年東京五美術大学連合卒業・終了制作展(国立新美術館)、advanced studies project of art(Joshibi Art Gallery上海)、HOTサンダルプロジェクト未来の収穫祭(香川)、第49回神奈川県美術展(神奈川県民ホールギャラリー)、日本の若い世代の岩彩画<日本画>展(Joshibi Art Gallery上海)




                 【準大賞】  森本 玄2013.11.20-30」 
          2013年  リペルペーパーに鉛筆 727×910mm



[作家コメント]

2年前、私の大切な家族を描いておきたいと思った。「あの日」を境に、この世界は大きく変わってしまったと思う。でも、日々は容赦なく更新されているので、今ではもう、実は何も起こらなかったのではないかと錯覚する自分がいる。圧倒的な力を前にしたとき、忘却することは希望を持つためには必要なことなのかも知れない。しかし、それが人の誤りに由来するものであると、そう簡単に忘れる訳にはいかない。だから描く。
 対象を前に描いているときは、対象と描かれた画面のあいだを目が往復し、目と手が連動して視線の先を描いてゆく。それは、自身が何かを表現するというよりは、「何か」が私の身体を媒介して現されるという方が適切かも知しれない。描いているときはまず「鏡」に徹することであるが、描きながら様々な想念が去来することもまた重要である。私にとっての「ドローイング」とは、私の心の内側と外側を確認し、つなぐための行為である。



森本 玄 プロフィール
1964年三重県生。‘95年東京藝術大学大学院博士後期課程修了、博士(美術)。
【個展】’95年(クレイギャラリー ・東京)、’98年(On Gallery・大阪)、’03年(ギャラリー恵風・京都)、’06年(ギャラリー16、京都)他
【グループ展】’89年現代日本美術展(東京都美術館他、’919294年)、’91年リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展(ユーゴスラビア)、’96年ドイツ国際版画トリエンナーレ展(ドイツ)。’01年第8回津西高校絵画の流れ展∞【やわらかな結晶】(三重県立美術館県民ギャラリー)、’05年シェル美術賞展(代官山ヒルサイドフォーラム)、’08Busan Biennale(韓国)、’11On the Way展(京都府立文化芸術会館)他。
【賞歴】1986年東京藝術大学(久米圭一郎賞、’89O氏記念賞)、’89年第14回全国学生版画展(買上賞、'90年第15回)、’04年とよた美術展(平面の部優秀賞)
【収蔵】町田市立国際版画美術館、カリフォルニア大学、たかつかさ保育園、兵庫県立光風病院








【入選】
大山貴也 「胡蝶の夢」    インク(アクリル)、紙 570×760mm
斧原由季 「蛹」    和紙、鉛筆 605×450mm
Christopher Troutman 「Below the Bridge:3Laters」   木炭・紙910×727mm
関水由美子 「入佳境」   紙、ペン910×470mm
富山恵美子 「カーニバルの夜」    ケントに鉛筆727×910mm
フジタユウコ 「D3]    紙、木炭、コンテ870×570mm
藤澤恵子 「自発的対象性の破れⅠ」    和紙・製図ペンほか762×518mm
藤原信行 「12.02.14」    アルシュ水彩紙・顔料・インク560×760mm
藤山麻美 「Paysage 3」     アルシュ紙・鉛筆460×570mm
松本 陸 「頭の中に住んでいる」     イラストレーションボード、水性インク210×297mm
宗像一幸 「ちょっと重いんですけど」     アルシュ紙・ボールペン・水彩910×727mm
安河内裕也 「パスカルの眼」     丸ペン、水性インク、木パネ、ハーネミューレ紙909×652mm
(五十音順敬称略) 






































































展覧会名:「ドローイングとは何か」第4回公募入賞・入選作品展
会期:2014年2月3日(月)~2月15日(土)日休
時間:11:00~19:00(最終日17:00まで)
会場:ギャルリー志門
授賞式:2014年2月3日(月)17:00~レセプション:同日18:00